長時間録音が途中で止まるとき ― Android の省電力設定
「3 時間録ったつもりが 40 分で終わっていた」。Android の長時間録音でいちばん多い事故です。 原因はアプリではなく、端末の省電力機能がアプリを止めていることがほとんどです。
なぜ止まるのか
Android は電池を持たせるため、しばらく操作されていないアプリを積極的に止めます。 録音は前景サービスとして動かしており、通常はこの対象から外れます。 ただしメーカー独自の省電力機能は、それより強く働くことがあります。 Xiaomi・OPPO・vivo・Huawei・Samsung などは、標準の Android より積極的にアプリを止める設定を持っています。
先に確認すること
止まったときは、次の順で切り分けてください。
- 通知が消えていたか。録音中は通知が出ます。消えていればアプリごと止められています
- ファイルは残っているか。途中まで再生できれば、そこまでは書けています
- 空き容量。WAV は 1 時間あたり数百 MB 使います
- 着信・他アプリ。通話や会議アプリはマイクを奪います
電池の最適化から外す
端末の「設定 → アプリ → Audio Recorder → 電池」で、最適化の対象から外してください。 項目名は端末によって「電池の最適化を無視」「制限しない」「バックグラウンド動作を許可」などと変わります。
メーカーによっては、これとは別に「自動起動」や「バックグラウンドで実行中のアプリを保護」といった 独自の一覧があります。電池の最適化だけ外しても、そちらで許可していないと止められます。
録る前の準備
- 自動分割を有効にする。 万一止まっても、それまでのファイルは完成した状態で残ります
- 充電しながら録る。 残量が少ないと省電力が強く働きます
- 機内モードにする。 着信でマイクを奪われるのを防げます
- 短い試し録りをする。 本番と同じ設定で 10 分ほど放置し、続いているかを確認します
それでも止まる場合
画面を点けたままにするのが最も確実です。電池は消費しますが、充電しながらなら問題になりません。 重要な収録では、端末を 2 台使って別々に録るのが最終的な保険になります。
よくある質問
止まった録音は復旧できますか
分割保存を有効にしていれば、完成済みのファイルはそのまま使えます。 1 本で録っていて途中で止まった場合、書き込み済みの部分が残ることもありますが、 ヘッダが確定していないと正しく再生できないことがあります。
録音中に他のアプリを使っても大丈夫ですか
マイクを使わないアプリなら問題ありません。通話・会議・カメラなど、 マイクを要求するアプリを開くと録音が止まります。
iOS 版でも同じことが起きますか
iOS はメーカー独自の省電力機能が無いぶん、この種の停止は起きにくくなっています。 着信・空き容量・他アプリによるマイク占有は同じく原因になります。