講義・セミナーを録って復習する
90 分の講義を録っても、90 分かけて聞き直す時間はありません。 文字にして検索できる形にしておくと、必要な数分だけ戻れるようになります。 そのための録り方と、後処理の進め方をまとめます。
録る前に確認すること
大学の講義でも社外セミナーでも、録音の可否を先に確認してください。 録音を禁止している講義や、資料の著作権上の理由で不可としている場合があります。 許可が取れない場合、この記事の内容は使えません。
席と端末の置き方
マイクとの距離が音質をほぼ決めます。前方に座れるなら、それだけで後処理が楽になります。 後方しか空いていない場合は、机の上に平置きするより、 カバンや本の上に載せて数センチ持ち上げるほうが、机を叩く音や椅子の軋みを拾いにくくなります。
マイク付きの拡声設備がある会場では、スピーカーの正面より少し斜めの位置が聞き取りやすくなります。 真正面は音が強すぎて割れることがあります。
設定
| 形式 | WAV。文字起こしを前提にするため |
|---|---|
| ビット深度 | 24bit。質問の声など、遠い音を拾う余裕を残す |
| チャンネル | モノラル。容量が半分で、認識結果は変わらない |
| 分割 | 有効。90 分を 1 本にせず、30 分ごとに分ける |
講義中に着信があると録音は止まります。始まる前に機内モードにしてください。 画面を消しても録音は続きます。
録っている間にやると効くこと
ノートを取るなら、内容ではなく時刻を書いてください。 「38 分あたり、試験に出ると言った」の一行があれば、後から文字起こしの時刻表示で直接飛べます。 内容を書き写すのは録音の役目なので、手を動かすぶんを聞くことに回せます。
終わったあと
- 軽いモデルで全体を文字起こしする。90 分でも待てる時間で終わります
- 要約をかけて、その日の論点を数行にする
- 試験や引用に使う箇所だけ、重いモデルでやり直す
専門用語と固有名詞は崩れます。講義名・教科書名・人名は、あとで一括置換できるよう 自分用の対応表を作っておくと、回を重ねるほど楽になります。
ためた録音の探し方
録音は日付ではなく内容が分かる名前に変えておいてください。 「第 7 回 熱力学第二法則」のようにしておけば、一覧の検索で見つかります。 書き起こしを保存しておけば、本文の語からも辿れます。
よくある質問
90 分の録音を文字起こしするのにどれくらいかかりますか
端末の性能と選んだモデルによります。軽いモデルなら実時間より短く終わることが多く、 重いモデルでは録音時間を超えることもあります。まず軽いモデルで通してください。
スライドの内容も残せますか
音声だけです。スライドは配布資料を保存するか、画面録画や写真で別に残してください。 録音の時刻メモと突き合わせると、後から対応が取れます。
複数の講義を録ると容量がすぐ埋まります
文字起こしが済んだものは、書き起こしだけ残して音源を外へ書き出すか削除してください。 テキストなら容量はほとんど使いません。